2月4日(火)、「地域つくりを担う人材育成研修in上川」に勝村隊員とともに参加しました。
開催場所は和寒のお隣り町、比布町の「遊湯ぴっぷ」でした。
主催は上川総合振興局、環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)で、参加者は主に上川管内の地域おこし協力隊員と、関係市町村の職員の方々。
研修は2部に分かれていて、第1部が北海道大学観光学高等研究センター教授の敷田麻実先生による「地域づくりのヒント~地域資源の活用とゆるやかな専門性」についての講演。第2部が「地域づくりを担う人材育成」というテーマでみんなでワークショップ。
第1部では地域おこし協力隊制度というものが総務省によって開始されてから約5年の間に、全国でこの制度を利用する自治体も増え、また隊員数も増加傾向にあることから、実例も増えたのだろうなと思われる詳細を網羅する研究内容が大変興味深い内容でした。隊員が直面する問題や、自治体が抱える問題について専門に研究されている先生からのお話を伺う機会は貴重でした。自治体職員の方々にもぜひ仕事に活かして頂きたいと思いました。
第2部は、主に3つの課題に対しグループに分かれて対策を考えるワークショップでした。
課題1は、「地域おこし協力隊員が地域に入って活動する際に、相談・協力できる仲間をどうやって作るか?」
課題2は、「地域おこし協力隊員は任期終了後、どう次の就職先等を決めるか?」
課題3は、「地域おこし協力隊員の受け入れをした自治体(行政)と隊員が風通しの良いコミュニケーションを図るにはどうすれば良いか?」でした。
課題1に対しては、隊員がセミナー等を通じて広い範囲の同じ地域おこし協力隊とつながることなどが効果的、
課題2に対しては、隊員と受け入れ自治体がなるべく早い段階で隊員の将来の就職先となりそうな場を探したり、就職に関して優遇して頂いたり、起業する場合も早めに出来そうなこと、やりたいことをまとめておくことが重要、
課題3に対しては、定期的な行政職員-隊員間の話し合いや意識の共有、行政と地域住民の地域づくりに関する意識のまとめや、隊員募集に際し、あらかじめどんな事を隊員に手伝ってもらいたいかを明確にしておくこと、などが挙げられました。
地域おこし協力隊員の活動内容や直面する問題について行政職員の方々とも話せる良い機会でした。