種を継いでいく

夏野菜の収穫が終わりました。

ピーマン、トマト、なす、和寒で初めての野菜作りはどれも豊作でした。

収穫して「食べる」ことの美味しさ、うれしさはもちろんありましたが、今シーズンを振り返ると私の喜びはそれが一番ではなかったことに自分でも初めて気づきました。

私にとって、作物栽培の一番の喜びは、

★育てる

ことです。

その過程を見ること、その過程の作業をすること、成果を見ること、ただそれだけです。

食べて美味しいというのは成果にはなりますが、そこまで食べることにこだわりがなかったので、「育てる」ことが好きでただ育てたいんだなぁということがわかり、

これは一見ただの気付きのようですが、私にはやりたいことを明確にする一つの大きな収穫です。

そして、さつまいもやかぼちゃなどのイモ類の収穫も終わり、シーズンはいよいよクローズに向かいます。

「食べる」あるいは収穫を目的とする栽培はここで終わりですが、「育てる」を目的にするとまだ終わりません。

種を継ぐ作業です。

それは、終わりという概念を飛び越えて、循環を意識させます。

腐っているのではありません。

これは果菜類の種継ぎ。初めての挑戦で上手なやり方がわかっていない上、なかなか管理がうまくいかなかったのでこの子達から採る種が来年も芽を出してくれるか、育ってくれるかは正直自信がありません。

でもいいです。それも学びです。

固定種・在来種の種でも、観光栽培で長年育まれてきた土壌、そしてこの写真のものはハウス栽培だったので、どう転ぶかは予想がつきますが、オールOKでいきましょう。

借りた畑では思うように循環させられず悲しく感じる「終わり」でしたが、

今シーズン、協力してくれたすべての人に感謝します。そして野菜たち、土も、みんな、ありがとう。

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